人工関節センター

人工関節センター Artificial joint

人工膝関節手術について

人工膝関節置換術とは?

いたんでしまった軟骨と骨をとり除き、その表面に人工関節を固定します。
ひざの痛みの原因で最も多いものは、軟骨がすり減り、ひざの痛みから守れなくなっている状態(変形性膝関節症)です。この痛みの原因を取り除き、人工関節に置き換えることによって、ひざの痛みをとります。
また、軟骨と骨を取り除く際に角度を調整することによって、O脚やX脚の患者さんは下肢をまっすぐに矯正します。

人工膝関節のよいところは、ひざの痛みが良くなることです。
つまり、ひざの痛みによって困っている方にとって人工膝関節手術は有効です。

あなたは、このような痛みで困っていませんか?

  • 仕事は続けたいが、ひざの痛みが強くてできない。
  • 旅行や温泉が趣味であったが、ひざの痛みがあり不自由である。
  • ひざの痛みがひどくなってきて、立ち仕事や買い物に行くのがつらい。
  • O脚気味であり、ひざの痛みもある。もっときれいに歩きたい。
  • ゴルフ、ウォーキング、ゲートボールなどのスポーツを行ってきたが、最近はひざが痛くてうまくできない。

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人工関節手術により痛みが良くなり、ご自身の足でもう一度自由に歩けるようになる、ということは非常に素晴らしいことです。
ひざの痛みが変わると生活が変わります。

もちろん、手術を行わなくてもひざの痛みが改善するような患者さんには、手術以外の治療を優先して行います。

人工関節には耐用年数があるため、60歳以上の年齢の方がより適していると考えます。ただし、病勢や患者さんの生活背景によってはより若い患者さんにも手術を行うことがあります。

当院の特徴

最先端技術で痛みのない膝に

当院では下記方法にて痛みの軽減を図っております。
以前と比較し、手術直後の痛みを訴える患者さんは少なくなってきていると思います。

人工膝関節置換術は、有効な治療法として行われることが増えていますが、膝の病状が悪くない患者さんにはリハビリや、人工関節手術以外の手術をお勧めします。一人ひとりの持つ膝の痛みや状況に応じて、最適な治療法を検討します。ひざの痛みでお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。

筋肉を切らない手術

当院では手術後の機能回復や痛みを軽減させるために、筋肉を全く切開しない方法(SubVastus アプローチ)⁕にて手術を行っております。通常の人工膝関節置換術は、Medialparapatellaアプローチという方法にて、手術が行われることが多いのですが、筋肉を全く切開しない方法で手術を行っております。筋肉を切開しないことで術後リハビリの回復は早く、何よりも痛みが少ない手術が可能となります。現在全症例の9割程度は、この方法によって手術を行い、良好な成績を収めております。

⁕変形が高度・外反膝など例外あり

ロボットを使用し、正確な手術

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当院では、ROSA(手術支援ロボット)を導入し、手術を行っております。人工膝関節置換術では、正確な角度で骨を切り、正確な位置に人工関節を設置することが非常に重要です。しかし患者さん個々によって骨を切る角度や量、人工関節の最適な大きさ・設置位置は異なります。ROSAは、事前にコンピューターに入力した画像データを基に、患者さん個々に最適な人工関節の大きさ・設置位置・骨を切る量・角度を数値でサポートします。術中には、靱帯や筋肉などの軟部組織のバランスを確認しながら、必要に応じて骨を切る量の調整を行うことも可能であり、より精度の高い手術が可能となっております。術者の経験や勘によるものが大きい従来手術と比較すると、ロボット手術では手振れも少なく、0.5㎜/0.5°単位での調整が可能となり、良好な手術成績が期待できます。神の手と言われる人でも0.5㎜/0.5°単位の調整は難しいでしょう。前述した筋肉を切らない手術との組み合わせでさらによい結果が期待できると自負しております。(中国新聞に紹介されました。)

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中国新聞に紹介された記事はこちら

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痛み対策(神経ブロック注射)

かつて、人工膝関節手術はすべての手術の中で麻酔が覚めた後の痛みが最も強いと言われていました。そのことを心配し、手術に踏み切れない患者さんも多くおられます。しかし、当院では、この痛みを最小とすることを目指しさまざまな対応を行い、特に手術後麻酔が覚めた後に痛みを感じることのないように工夫しております。麻酔導入後に、大腿部・坐骨部の神経周囲にブロック注射を行うことで術後10時間程度、痛みをほとんど感じない状態が可能となります。それ以降は、痛みの程度を見ながら、痛み止めの量を調整し、リハビリを開始していきます。

当院では上記方法にて痛みの軽減を図っております。以前と比較し、手術直後の痛みを訴える患者さんは少なくなってきていると思います。

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人工膝関節置換術は、有効な治療法として行われることが増えていますが、膝の病状が悪くない患者さんにはリハビリや、人工関節手術以外の手術をお勧めします。一人ひとりの持つ膝の痛みや状況に応じて、最適な治療法を検討します。ひざの痛みでお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。

先生から患者様へのメッセージ

患者様・また患者様のご家族・医療スタッフの気持ちに寄り添える医師を目指して日々の診療に臨んでいます。運動器疾患で、困った事があればお力添えができるよう精一杯努めますので、いつでもご相談ください。
高いレベルで、医療が行えるように日々前進することを目標にしております。

内藤 健太

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