人工関節センター

人工関節センター Artificial joint

人工股関節手術について

最新の関節包靱帯温存テクニックで違和感のない股関節に

当院では股関節周囲の筋肉や靱帯,関節包など軟部組織を患者様個々の状態に応じて最適なバランスで温存する方法で人工股関節の手術を行っております。
痛かったことを忘れて活動出来るForgotten Hipを目指しています。

股関節の痛みでお悩みの方は,ぜひ当院へご相談ください。

当院で行われる人工股関節置換術(THA)の特徴

1. 日常生活動作に制限のない最小侵襲手術法(MIS)

THAでは従来、手術後に脱臼の危険性を伴うことから、正座はしてはいけません、和式トイレを使用してはいけません、など様々な動作制限が指導されておりました。当院では、術後に禁忌肢位(やってはいけない姿勢)を原則、設けておりません。「転倒して骨折しないこと!」この1つを術後に心がけて頂いております。我々が行っている手術方法は、MIS前側方仰臥位アプローチ(MIS-Anterolateral supine approach:MIS-ALSA)です。2009年に本邦に紹介された手術方法で、2010年より私は開始し、経験症例は2700例を超えました。

MIS-ALSAの特徴は、筋肉をできる限り切開することなく、靱帯や関節包など股関節周囲にある軟部組織を患者様個々の状態に合わせて切離・切開して人工関節を設置する、関節包靱帯バランスを重視した手術方法です。
従来の股関節に近い状態で人工関節を設置するため、脱臼の心配がほぼ皆無となっております。(ただし、初回の手術に限ります。)

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2. できる限り最適な人工関節を選択します

現在、患者様に使用される人工関節(インプラント)の種類は様々なものがあります。特に大腿骨側に使用されるインプラントは、長さやかたちはもとより、骨と接する部分の表面加工も様々にあります。人工股関節の手術前には必ず手術の計画を立てます。
従来は、レントゲンフィルムを元に2次元的に計画を立てていました。
現在は、立体的な3次元情報を把握できるCTを用いた術前計画を行っております。
インプラントには様々な特徴があり、開発者の思いが込められています。
多くの執刀件数の中で「インプラントのソムリエ」としての自覚を持って、個々の患者様に使用させて頂くインプラントを決定するよう心がけております。

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先生から患者様へのメッセージ

股関節の痛みで悩まれる患者様は、なかなか周囲から理解して頂けず苦しまれていることが多いと考えております。
痛みがなく、笑顔で毎日生活して頂ければと日々の診療・手術にあたっております。
手術的治療が全てではありませんので、股関節の痛みでお悩みの患者様が気軽に御相談頂ければ当病院スタッフ一同、
幸いと考えております。

寺山 弘志

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